Lepo Arts は、現在準備中です。

アンナ・コウォジェイチック
Anna Kolodziejczyk

ポーランドのヴロツワフやクラクフを拠点に活動。
エウゲニウス・ゲッペルト美術大学ヴロツワフ (ヴロツワフ美術大学 ) 絵画および彫刻学部卒、絵画部門修士号 (2005)
ART TRANSPARENT現代美術財団のメンバー。
2008年以降、「SURVIVAL Art Review」のキュレーターを務める。
日刊選挙新聞のビジュアル・アート部門の「2010 WARTO賞」を含む多くの賞を受賞。

アーティストステイトメント

「幸福の建築」と名付けた絵画シリーズは2017年以来の私の作品の主題であり、このタイトルはアラン・ド・ボトンの著書「建築の幸福」から引用されています。この著作は、公共空間・私的空間その両面において、インテリアデザインを含んだ建築・デザインが人間の精神状態にどう影響を与えるかについて研究された論文です。

ド・ボトンの著作の内容を構成しているほとんどのステイトメントとレスポンスは、同時に、拡張していく私の画家としての信条や、これまでの芸術上の実績、を表しているといっても過言ではありません。

さらに本著作は‘建築’を「最も完成度が高いものでさえ、小さくて不完全であり(高価で、壊れやすく、道義的に信頼できない)、物事の状態に対して抗議の声をあげている」というステイトメントで表現するところから始まり、建物を「民主主義または貴族主義、率直さまたは傲慢さ、歓迎または脅威、未来への共感または過去への渇望に、ついて言及しているもの」としています。それら全ての表現は19世紀から20世紀における建築様式や、ある特定の画期的な出来事から参照された私の美的な資質に対する態度を表しています。

アラン・ド・ボトンは美術作品や建築形態というのは、明確な意味を持っていると主張しています。なぜなら私達は、多かれ少なかれ意識的に、そのようなものの中に生き物の特性を見出しているからです。ド・ボトンよると、建築(もしくは、より一般的には美術作品)が発信する力というのは、まず初めに自分達自身の内面を覗き、さらに日々の生活のプレッシャーにより隠されてしまっている自分たちの本当の性質を思い起こすことを可能にする、としています。